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チャート分析

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テクニカル投資家の代名詞とも言える「チャート分析」ですが、チャート分析よりも大事な事は「リスク管理」となります。まだ「リスク管理」をご覧いただいていなかった場合は、必ず始めに「リスク管理」を学んでから、これからお伝えする「チャート分析」をお楽しみください。

目次

売買対象銘柄(200日移動平均線)

天才トレーダーのミネルヴィニは、200日移動平均線を下回っている銘柄を「ロング対象から除外」していたそうです。トレードの世界では多くの人が意識している「200日移動平均線」

200日移動平均線の使い方を一言で言ってしまえば「ロング対象・ショート対象を設定」する為に使います。200日移動平均線を上回っていたらロング、下回っていたらショートとしましょう
※投資の世界では「買い()の事をロング」「空売り()の事をショート」と呼びます。

「自分の証券口座だと200日移動平均線なんてないよ!」
そんなアナタは株の始め方3章に紹介した「SBI証券」か「Trading View」なら200日移動平均線が表示出来ますので、お試しください。

実際にSBI証券で確認してみましょう。今回は仮に東京電力HDで確認します。チャート画面から「テクニカル」⇨「(移動平均が青くなってる状態で) 設定」を選択します。

日足の長期線で200」と入力します(※短期・中期はお任せします)

そうして表示されたのが以下の移動平均線です。
黄=5日線
赤=20日線
緑=200日線

以上です!

東電の場合は200日移動平均線()を超えているので「ロング対象」ですね。
SBI証券で上記のように設定したら、単純に「200日移動平均線を超えてる銘柄を買う(ロングする)」としましょう。
根拠は私があれこれ言うよりも、色々な銘柄のチャートで確認してみてください。200日線の上に株価がある銘柄は、長期的な上昇トレンド➚を築いている事が確認できるはずです。

🔰時間軸・トレンド・オシレーター (超初心者向け)

まずは、投資における基礎的な事から解説していきたいと思います。

【時間軸】
あなたがテクニカル投資家だとして、まず始めに設定していただきたいのが「自らの時間軸」です。テクニカルトレーダーといっても、実はそこからさらにスタイルが大別されます。具体的には以下3つのスタイルが挙げられます(あくまでりすた君の目安です)

スタイル時間軸足(目安)
スキャルピング数秒〜数分Tick〜15分足
デイトレード数分〜数時間1分足〜4時間足
スイング数時間〜数週間15分足〜日足

どのスタイルが優れているか?という事はありません。どのスタイルでもそれぞれ活躍している人たちは数多く存在します。スキャルピングはテスタさんが有名ですね。大事な事は「自分の得意な時間軸」を確立する事です。このブログでは「スイング」がメインとなります。

りすた君

ちなみに、りすた君は「スイング」投資家です。ですので保有銘柄は長くても2週間以内に約定します( 「スキャルピング」の才能は、りすた君には全然無いので出来ません)

テクニカル投資家は「トレンド(方向性)」と「オシレーター(上げすぎ or 下げすぎ)」の2つを常に意識する必要があります。なぜなら、株は必ず上げ下げを繰り返しながら移動します(「上げ下げの幅」をノイズと言います)。

トレンドの向きは当たっていても、ノイズの上で買ってしまったら「トレンドはあってるにも関わらずしばらく含み損」になってしまうという事が往々にあるのです(長期的にはプラスになる事もあるでしょうが。。)

トレードで勝つためには。「トレンド(方向性)」と「オシレーター(上げすぎ or 下げすぎ)」から、最適なポイントでinする必要があるのです。


【トレンド】
・今のチャートが「上昇()」「横ばい(➙)」「下落()」のどれに該当するか?を把握します。
 「上昇()」と「下落()」しかトレードしません。

「横ばい(青)」はトレードしません(何もしない)


【オシレーター】
・オシレーターとは「振り子」とも訳され、今のチャートが「上げすぎ」「下げすぎ」のどちらか(=今がノイズの上か下か)を把握します。詳しくは解説しませんが、MACD・移動平均線乖離率・RSIなどありますので、興味あれば色々試してみてください(どれを使っても、大体同じ所でシグナル点灯します ※りすた君はMACD派です)

どこで注文するか?🔔

① 押し目買い 🔔

前章で対象銘柄選定が出来たら、いよいよ購入してみましょう。

なるべく上位足(日足〜)トレンドで方向を確認したら、ノイズの下で順張り(トレンドに沿った買い方)でロングします。「押し目買い」と言います。

商船三井の場合はの位置(200日移動平均線)がノイズの下のようですね。

サラリーマン投資家の場合は本業が忙しい時間もあると思う為、なるべく日足でやる事をオススメします。りすた君のよくやる手法は、上位足(週足)で方向を確認し、下位足(日足・60分足)押し目でinします。

これらは、システム化するのではなく、銘柄毎にやり方を変えていきましょう。

投資格言

”人間と全く同じで、すべての銘柄には特有の個性があり、クセがある”
攻撃的なタイプ、控えめなタイプ、感情的なやつ、神経質なやつ、気まぐれな銘柄、退屈な銘柄、単刀直入型、論理型、ありきたりなタイプ、予想外な動きをするやつと、挙げていけばキリがないほどだ。
 by ジェシー・リバモア

② レンジブレイク後のレジサポライン確認後 🔔


もう一つの例でもロング(➚)で解説してみたいと思います。売買する前に気をつけていただきたいのが「決算日を確認」する事です。決算日は、大きいときは上下15%以上動きます。テクニカル投資家はファンダメンタル情報で戦いませんので、決算日は一時的にノンポジでも構いません

では実際にロングするタイミングですが、「レンジブレイク後のレジサポライン確認後」になります(専門用語ですみません)
細かく解説していきますね。レンジブレイクとは、「株価が○円〜●円の間をうろうろしていた後に上限の●円を超えたタイミング」です。

しかし、超えた瞬間に買うのは時期焦燥です。なぜなら超えた瞬間に飛び乗ったものの、その後すぐ下がってしまい、含み損になってしまうケースもあるからです。

よくあるパターンが、レンジブレイクでロングinしたものの、含み損になって後悔してしまい、やっと上がって「やっと±0円に戻った・・・」という所でやれやれ売りをしてしまう。するとその後高値更新ブレイクをしてしまう事です。

以下ABCマートの株価(2022年9月15日)で確認してみましょう。

①6月6日に5980円をつけ、その後5500円〜5980円のレンジ内で3ヶ月ヨコヨコ。(6000円がレジスタンスライン
②直近レンジ5980円を9月6日にブレイク↗︎
③その後4日間上がり続け6330円がピークとなる。
④翌日急落するも6080円で下げ止まる (今度は6000円がサポートライン
⑤翌日高値6330円更新ブレイク

2022年9月15日 ABCマート株価


④のレジサポ転換(今までレジスタンスラインだった所が上抜け後サポートラインに変わる)のタイミングでロングしていくのが「りすた君流」です。検証は様々なチャートでご確認ください(大事な事は自分の頭で考えて、再現性の高い手法を確立していく事です)

りすた君

チャートは、暴騰!も大事だけど「これ以上は下がらない(買い支えがある)」位置を探す事が大切だよ!



【注意点】
・先程もお伝えしましたが、大事な事なので繰り返します。銘柄には各々「動きの特徴」があります。まずは銘柄固有の特徴を掴む事が重要です。「3章:押し目買い」で出てきた商船三井の場合は、200日移動平均線(緑)にタッチする度に上がり始めました。つまりは「レンジブレイク後のレジサポライン確認後という手法が通用しません」大事な事は「銘柄の動きを理解した上でその銘柄にあった手法」を選択するのです。他にも沢山ありますので、アナタだけの手法を探してみてください。ちなみにりすた君はFXもやりますが、FXでは「ドル円」しかやりません。ドル円の動きが一番自分と相性が良いからです。相性の良い銘柄であれば「その銘柄1つだけをずっと売買し続ける」という手法は大いにありです!

商船三井チャート ・ 緑=200日移動平均線

どこで約定するか?💹

① ダウ理論 💹

テクニカル投資家なら必ず押さえていただきたいのが「ダウ理論」です。
本ブログは初心者向けの為、大事な事だけお伝えすると、ダウ理論によると「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続します」超簡単に解説すると以下の通りです。

「上昇トレンド」においては、安値と高値を切り上げている限り「上昇トレンドは継続」します。

逆に、「下降トレンド」においては、安値と高値を切り下げている限り「下降トレンドは継続」します。

りすた君

他にもダウ理論には「6つの基本法則」が存在しますので、興味あれば色々調べてみてください。

② 意識ライン 💹


次に解説するのが「意識ライン」です。
「意識ライン」とはその名の通り、みんなが意識している(と思われる)ラインの事を指します。
注文 (ロング・ショート・利確・損切) が集中している価格」の為、「超える・超えない」でその後の値動きの転換ポイントとなる事があります。先程レジサポラインの時にご紹介したABCマートの6000円は「意識ライン」となります。

どこに強力な意識ラインが存在するのか?」をテクニカル投資家は必ず確認してください。そして「超えたらAをする」「超えなかったらBをする」といった具合で、事前に方針を決めておく事をオススメします。

りすた君

6000円、10000円、といった「キリの良い価格」は意識ラインになりやすいよ(みんなの注文が集中している事が多いので)

トレンド転換による利確(ダウ理論+意識ライン)
投資の世界では「利確タイミング」がとても難しいですね。
そんな時にオススメしたいのが「ダウ理論と意識ライン」を組み合わせた利確(損切)方法です。

ダウ理論上昇トレンドがしばらく続いていたのに、高値更新後に、前回安値を割ってしまいました。そして何とか上げたものの、今度はわずかしか上げませんでした。そして切り替えした位置がどうやら「意識ライン」になっていそうです。

もしロングしている方は、左のはダウ理論は「警戒レベル1」。右のは「警戒レベル2」ぐらいは思っておきましょう。左のでは、りすた君はロングは大体利確(損切)しておきます。右のの後、さらに安値を切り下げたら、トレンド転換なので、ショートでも良いかもですね。

【注意】
上位足であればあるほど「信憑性は高くなる」と思ってください。1分足で出来たダウ理論より、日足で出来たダウ理論の方が当然「精度が高い」です!
※長い目でみると、下位足は上位足に収束されていきます

③ 5日線割れ 💹

最後にお伝えするのは「5日移動平均線」を使った売買手法です。

(1) ローソク足が5日線を(体半分)超えたら買い
(2) ローソク足が5日線を(体半分)割ったら利確

・・・・以上!

ふつう君

え!?(そんなんで勝てるの・・・?)

「百聞は一見にしかず」です。実際のチャートで確認してみましょう!
(※以下チャートの「黄色い線」が5日線です)

LAホールディングスでは、5/20にローソク足が大陽線で5日線を超えたのでinをして、6/8にローソク足が上ひげ陰線で5日線を割ったので利確しました。値幅200円程取れました(終値2036円⇨2281円)

6/24にもチャンス到来です!大陽線で5日線を超えたのでinした後、7/1に5日線割れたので、利確しました。値幅90円程取れました(終値2221円⇨2303円)

※余談ですが、日足トレーダーの場合は14:30頃にinするのがおすすめです(理由:14:30頃にはその日の日足ローソク足がほぼ完成する為)

りすた君

ね?簡単でしょ?

いかがだったでしょうか?

株は生き物なので、銘柄によって動きに個性があります。上記 LAホールディングスは「5日線超えルールが通用しやすい」銘柄でしたが、通用しにくい銘柄も沢山あります。ですので「5日線超えルールが通用する銘柄」を過去チャートから探してみてください!

【重要】チャートの裏に潜む集団心理を読もう

さて、ここまでチャート分析について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

ここまでの解説を台無しにしてしまうかもしれませんが、「(私のブログ含め)チャート分析」に関しては疑う事を忘れないでくださいリスク管理は逆に従ってください)。

チャート分析について本質的な話をすると、チャートというのは市場参加者全員で作ってるものであり、数学のように数式は存在しません。

例をあげましょう。もしロングの完璧なシグナルが来て、inしたとします。しかし、その銘柄に1分後に予期せぬ不祥事が起きてしまったら?もしくは大口投資家が特に理由も無く「明日売ろう」と誰にも告げずに決めていたら?日本政府の国策により、ロングしていた銘柄が大打撃を受けてしまったら?etc…

数え上げればキリがありません。チャート分析で大事な事は「先の事は誰にも分からない」という事を認める事なのです。

【投資格言】
「信じることは疑うことをやめること」
投資においては疑うことをやめた瞬間に大損へのカウントダウンが始まっています 
by 片山 晃

しかし、チャート分析は優位性がある事も過去のチャートを見てもらえば確認する事が出来ます。

なぜでしょうか?ルールだから?いえ違います。

それは売買しているのが人間だからです。この本質(チャートには感情が潜んでいる事)を決して忘れないでください。

レンジブレイク後のレジサポライン確認後=買い!」と、システム化するのは良くないです。そこに集団心理を見出しましょう。

【エービーシー・マート 考え方の例(6000円でレジサポ転換)※2022年9月15日】
・今までは6000円を3ヶ月超えることが出来なかった。しかし6000円を超えた!⇨となると直近のロングホルダーはみんな含み益か、きっとこの後売り圧力が弱くなってくるかもな、ただこの後6000円を割るかもしれないから少しだけ様子みよう⇨少し下げた、けど6000円を割らなかった⇨なるほど今まで3ヶ月間は6000円に届く前に売られてたのに、6000円超えた今は「6000円なら買う」という状況に変わったんだな(レジサポ転換)⇨ヨシ6000円ギリギリの今inだ!(逆指値は6000のちょっと下に引いとくか)

といった感じで、参加者達の集団心理を意識してみましょう。

【重要】何もしない事の重要性

最後に一番大事な事をお伝えします。

テクニカル投資を行ううえで、一番大事な事それは「優位性のある場面以外はトレードしない」です。

私もそうでしたが、こういった勉強を行った後というのはすぐにでも試してみたくなるものです。しかしその発想は間違っているかもしれません。

投資は後出しじゃんけんでいいのです。「勝ちが確定した段階」で入ればいいのです。「この場面をどうしたら勝てるだろうか?」という発想は間違ってます。入るか迷ったら入ったらいけないのです。「あの子性格良いかな?」といって結婚しても離婚リスク高いですよね。「あの子とは上手くいきそうだ!」と確信してからプロポーズすれば良いのです。



まずは自分にとっての「優位性がある場面とはどういう場面か?」設定する所から始めましょう。

りすた君

りすた君の場合は、、、
①「期待値2以上の場面」
②「許容リスク2%
この2つを満たしてなければinしません。ず〜っとノンポジです

【リスタ君のin条件】
《期待値2以上の場面》
1、inする前に逆指値価格を決める
2、仮にinして逆指値に引っかかった場合の損失額確認
(例:-15000円)
3、逆にinして想定される利益額(最低)確認
(例:+30000円〜)
4、利益額(30000円)÷損失額(15000円)=期待値(2)
※期待値2以上=条件クリア!
《許容リスク-2%》
1、①2の金額が資産に対して2%未満なら条件クリア!

相場は生き物なので市況環境や銘柄特性によって変動するのでこれだけではありませんが、大事な事は、上記のように自分なりの条件をクリアしていなかったらinしてはいけないのです。アナタが日足メインのスイングレーダーであるならば、本来は1年のうち1/4以上は「ノンポジ」でいるべきです。チャンスは頻繁には現れていないはずなので「休むも相場」です。確実に勝てる場面「のみ」inしていきましょう。

【投資格言】
バフェットがほかの投資家よりも高いパフォーマンスを上げているのは、
勝率の計算が得意だからではないのだ。それはまったく関係ない
彼は、信じられないほど良い球(チャンス)でなければ、スイング(投資)しないだけだ
 by ビル・ゲイツ

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