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みなさんは「タートルズの大実験」をご存知でしょうか?
タートルズに関しては株の始め方2章 でも取り上げさせていただきましたが、1980年代にわずか400ドルを元手に数十億ドルに資金を増加させた伝説の投資家リチャード・デニスと、高校の同級生であり年間60%以上の利益を長期にわたって挙げ続けた数学者兼トレーダーのウィリアム・エックハートが、
ある日、口論となりました。
「天才トレーダーは育てられるか?」
みなさんはどう思いますか?
リチャード・デニスは「育てられる」と言い、
ウィリアム・エックハートは「育てられない」と主張しました。
二人は検証する為に新聞広告で投資素人さんを募集し、一人平均1億円前後(!?)の運用資金を準備し、二人のトレードルールを徹底的に学ばせました。
結果は?・・・
大成功に終わりました(年平均80%の利益を上げ続けたそうです!)
※また、タートルズ出身者はその後もトレードの世界で長く活躍したそうです。
その事実から二人は「トレーダーの育成は可能である」との結論に至りました。
「一人ずつ1億円渡した」って所で若干引いたけど、年平均80%の利益って8000万円じゃん・・・個人的には「よく1億円持ってみんな逃げなかったな」と思いましたw
タートルズとは何がすごかったのでしょうか?
本著はタートルズの伝記ではありませんので、タートルズに興味があればタートルズに関わる様々な著書を読んでいただきたいと思いますが、タートルズの凄さは「資金管理」にあると言われております。
そのタートルズの資金管理を、本著ではとてもわかり易く解説してくれてます。
本ブログで紹介したポジションサイズやリスクリワード比率という概念は、まさにタートルズから学んだ考え方であり、りすた君もタートルズを知らなかったら、ここまで資金は増えていなかったかもしれません。投資経験者の方ならお分かりだと思いますが、株は「コツコツドカン」といって、じわじわ資金が増えてたのに、一気に大負けしてしまう事がとても多いです!
りすた君も最初400万円から投資を初めて、1年後見事に200万円になってしまいました。。。資金管理は一番大事です(経験談)
本著を読み始める際は「ゴールデンクロスとかボリンジャーバンドとか色々解説してるようなやつかな」と思い読み始めましたが、私の予想は完全に間違っておりました。
・・・本著はテクニカル分析だけの本ではありません!
りすた君も参考にしているタートルズのリスク管理についての解説がとてもわかり易いのです!
タートルズの本は少し難しいので、初心者の方は本著からリスク管理・ポジションサイズについて学ばれる事をおすすめします(移動平均線・MACDについての解説も分かりやすいです)
作者である小次郎講師はラジオNIKKEI等メディアにも多数出演されており、自身も現役トレーダーとして活躍されている事から、そのチャート分析には定評があります。本著においては「資金管理・リスク管理」についてはタートルズ流を貫き、エントリールールでは小次郎講師流の「移動平均線・MACD」を使った手法が余すところなく、ちりばめられております。
テクニカルトレーダーに是非読んでいただきたい一冊となります!
【投資格言】
大多数の投資家はトレードを「予想のゲーム」だと思っています。
それとは対象的に、相場の達人はトレードを「確率のビジネス」だととらえています。
彼らは、勝つ確率が高いところ(トレードエッジのあるところ)を見つけ、そこで勝負しているのです。
by 小次郎講師
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